課題レポートかっていうタイトルになってしまいました。
ボーイズラブ専門の投稿サイトさんfujossyにて拙作を公開しています。
先日、無事に「三都幻妖夜話(1)京都編」の連載が完結し、その完結効果なのか、日頃より多くのアクセスをいただきました。
具体的にはこうです。
画像はアクセス数グラフで、①が完結した当日10/24(水)です。
その日をピークとして、10/28(日)までの5日間は、アクセス数が普段の3倍ぐらいの高い値で続きますが、週明けて月曜にはグラフ中②で、ほぼ0みたいに(実際には4〜1)なっていますね。
何が原因で急減するのかは分かりませんが、どこかで完結作品として目立つ位置に紹介されていたのが終了したのか、それとも、「完結したら読もう」と思っていた読者様が5日間で急に読み終わられたのか。謎ですが、完結後のアクセス数の推移ってこういうものだろうなと思います。
Web小説が読者様の目に触れる機会を得られるのは主に連載中です。投稿サイトの更新作品のリストに載りますので、それが宣伝機会となっています。が、連載が終わった完結作品は更新がありませんので、その機会を失います。その時点までにランキングで上位であるとか何か、更新以外での露出の機会を作れなかった作品は、このように「底辺の泥」となるわけです。
この状況を打開できる方法はいくつかあります。
- Twitterなどで作者が宣伝する
- 読者様におすすめレビューをいただく
- 読者様にTwitterなどでおすすめしてもらう
1は作者の自助努力ですが、2,3は他人様のご厚意なので、あればあるし、なければないです。作品の支援効果はとても高いですが、方法と言えるようなものではありません。狙ってできることではないからです。
自分でやれるのは「1.Twitterで宣伝」だけです。それも、TwitterならTwitterでのフォロワー数が多くなければ大した周知効果はありませんので、やったからといって、投稿サイトの新着としてトップページに表示されるほどの効果が得られない作品のほうが多いと思います。
そんなわけでWeb小説は永久に完結しないほうがお得です。
でもそれが全作品でやれるかというと、どうかなウーンですね。
グラフ中の①で、完結時点でアクセス数が伸びるのは、読者様が完結作を求めてるという事かなと思います。だったら完結するべきですね。読者様から見て、連載中の作品は完結まで読めるか分からないですし、そもそも完結させる気がないかもしれません。完結すると作者にはソンですからね? Web小説では連載中の作品のほうが有利なんですから。
そのへん、大長編書きの私にはウーンて困るところなんですが、読んでもらう工夫として、無限連載以上の正攻法があります。
次回作からの波及効果を得ることです。
新作を書いて連載すれば、それは連載作品ですから毎日でも更新できます。更新は自動的に宣伝活動でもあり、読者様の目に止まることもあるでしょう。
その作品の作者が、すでに完結した作品を持ってたら、完結作を好む方は、そちらを先にお読みになるでしょう。完結保証のある作品ですしね。
その効果がグラフ中③にあらわれています。(上記と同じ図です)
③の日に何があったかといいますと、私が新作をUPしたのです。
投稿サイト開催のハロウィン・コンテストに完結短編を投稿しました。
「オールハロウズ・イブの幸せの粉」という作品です。
ボーイズラブ小説です。
この作品自体のアクセス数もとても高いです。(当社比)コンテスト応募作品としてリストの上のほうに載っていて、気軽に読める1万字の完結短編だからだと思います。
この応募作品ログはfujossyさんではずっと残ります。過去のコンテストの応募作品のリストはリンク付きでずっと保管されるし、公開もされるんです。ログ流れしない新着更新リストのようなものです。
それって、ありがたいなと思って、応募しました。お陰で京都編のアクセス数もV字回復しましたので、それを機会にお読みくださる読者様も一人二人はいらっしゃるかもですね?
その波及効果が消えたら、また新作を書いて連載するか、コンテストに応募したらいいのでしょうね。ただ原稿を書けばいいのですから、Web作家としては極めて本来的な努力です。
こういうサイクルを延々と続けて、Web小説は固定読者層を獲得するのですが、とても地道でたゆまぬ努力の世界です。楽しんでどんどん新作を書ける人向きですね。
私じつはそれが、しんどいのです。あまり好きじゃありません。
努力して、やればできるのですけど(このように)、この努力が自分にとって娯楽かというと、しんどい訳ですから多分違うんでしょうね。自分の好きな長編だけを、無目的にだらだら書いていたいのです。
宣伝努力はしんどいからやりたくない、というのも本音としてあるんですが、それでも作品を宣伝しないといけないのは、そうしないとWeb小説は誰も読まないからなのです。
私は特に、「大勢に読まれたい」という欲は持ってないほうですが、自分の作品をとても好きになってくれる読者様ひとりと出会うには、ちょっと読んでみようかという読者様100人200人とまず出会わないといけません。その中から、好みが合う人がたまにいるという頻度です。
生き別れになっている魂の双子と出会うためには何百人とすれ違わないといけないんだなというのが、オンノベ歴20年の感想でして、宣伝苦手なんやけど、自分が出会いたい誰かと出会うためには、頑張ってやらないといけないんだなと思っています。
たまたまの偶然で、最初に出会った読者さん10人が、魂の双子の団体様だといいんですけどね? そんな訳はないのです。
まだ見ぬ魂の兄弟たちと出会うために、今後もマイペースに頑張ります。
そういう怠け者の私にとっては、fujossyさんの短編コンテストのような、「書かせてくれる機会」はありがたいものです。そういう時でないと絶対書かないような作品もありますし、鍛えられないスキルがありますね。
でもそれがしんどいんやわー。怠け者すぎて。
皆様ご指導ご鞭撻ください。