「王宮の孤児たち」web拍手お返事

いつも「王宮の孤児たち」をお読みくださり、ありがとうございます。

ただいまの最新「第44話 予言」まで、ぷらいべったーで公開中です。アーカイブ版はカクヨムpixivでお読みただけます。

2021年12月25日に書き始めた「王宮の孤児たち」ですが、早いもので未公開分を含め、今日現在(2022年2月21日)で23万字を超えました。時間軸的にこの次の作品にあたる「新星の武器庫」が、長いな〜と思っておりましたら23万字ぐらいしかありません。王宮をうろうろするだけの内容で、早くも武器庫超え……😰 いいのか……と思いつつ、書きたいように書いています。いいのか……。

いつもお付き合いくださる読者様に感謝です。長すぎて無理だった読者様にも感謝です! 脱稿した暁には、「千字ぐらいでだいたい分かる王宮の孤児たち」を作ってUPします……。

今回もたくさんのweb拍手やいいね♡を押していただき、大変励みになっています。ありがとうございます。もちろん読むだけでもいいので、お気楽にどうぞ😃

続きは、いただいたコメントへのお返事です。4件分、「39話 花簪」宛1件と、「41話 新星昇る」宛に3件いただきました。ネタバレ防止のため話数の若い順にお返事します。

「第39話 花簪《はなかんざし》」へのコメント

02/19 22:03 フューメンティーナ、性格キツそうなところが、ちょっと可愛いですね。いじわるっぷりに可愛げがあります。

コメントありがとうございます。

女英雄フューメンティーナ、強硬な態度での初登場だったので、読者様に嫌われるかなと心配しつつ、それでも自分なりには手加減なく書きました。

怖い女子が私も怖いので、この辺が限界なんですが💦 フューメンティーナ、身内には優しいのに他人にはめっちゃイケズです。自分たちさえ良ければそれでよいという考え方の女の子です。

しかし作者的には、少女時代にはよくいるタイプで、自己中心なのは彼女の未熟さです。大人になってもずっとそのままという人物も時にはいますし、皆そうかも……自分もそうかも……と思うんですが、そういうごくごく普通の念動術師の少女を書きたいなと思って書きました。

しかもちょっと可愛いです。仲良しのガールズとお揃いの髪飾りをしてますしね。彼女もごく普通の女の子だったら、この世界の平凡な少女として、普通におしゃれして、英雄たちに憧れて、幼馴染と恋とかしてるのかなーと書きながら思いました。

しかし実際にはトン単位の物体を吹っ飛ばす能力を彼女に与えました。どつかれたら死にます。ギリスも気をつけてほしいです。

「第41話 新星昇る」へのコメント

02/19 08:43 長になったエレンディラが、こんな気安い感じでしゃべるのを初めて見た気がしました。意外でしたが、今までリューズ様の前などもっと畏まったシーンしか見たことなかったかもしれません。
それにしてもギリスが不敬すぎる気がしてヒヤヒヤします。ちゃんとみんなの英雄譚を勉強して頂きたい。

コメントありがとうございます。

今回お読みいただいたのは、エレンディラの普段の様子でした。彼女の派閥の部屋《サロン》にお邪魔しており、ギリスには馴染みのない場所でした。

エレンディラは公の場では長老会の重鎮《デン》として、イェズラムが存命中からも宮廷内で大きな発言力を持っていた設定です。女英雄たちへの支配力がとても強い人で、若いころからずっと皆のお姉様でした。

それでもギリスがけっこう馴れ馴れしく話せるのは、彼にとってはエレンディラがよく知っている大人の一人で、ギリスが長老会の部屋に割と小さい頃から出入りしていたからです。ギリスがイェズラムの正式な弟《ジョット》として用事を仰せ付かるようになるのは元服後ですが、もっと幼い頃から直接の縁があったので、エレンディラもイェズラムが管理している子供としてギリスのことは知っていたはずです。

それで今も、お母さんとお姉さんの中間ぐらいの位置からギリスのことを見守っています。親戚の叔母さんぐらいですかね? ギリスはエレンディラの甥っ子みたいなものです。

ギリスがどんな子なのか、エレンディラは知っているので、ガサツでも、教養がなくても、いきなりタメ口でも気にしてないですが、まずいなとは思っているかもしれないです。

ギリスはこの物語の主人公なので、何も知らないほうが読者様にもわかりやすくこの世界の「常識」の叙述がしやすいのですが、それにしても知らなさすぎだろうって怖くなります。

02/19 14:45 サリスファーと一緒に雷撃にやられました。

コメントありがとうございます。

サリスファーと同じ気持ちになっていただけて嬉しいです!

エレンディラは「カルテット」の作品世界では比較的、新しいキャラクターで、私が大人になってから作りました。子供の頃に作っていたこの世界には女性のキャラクターがとても少なくて、圧倒的に男性ばかりだったので、近年は書く時に必要に応じて新設するサブキャラクターを女性にしています。

女性キャラを書く場数を踏んでいないので、魅力的な人物に描けているか、他のキャラクターより課題が多いのですが、エレンディラは頑張って書きました。応援していただけると嬉しいです。

02/20 10:14 出すお茶の銘柄で言葉にせずに支持を表明するって、ずいぶんとハイコンテクストな政治活動ですね。聞茶ができなければ、支持を表明されても気づけないわけで、そういうときは支持を取り消されるんでしょうか

コメントありがとうございます。

「新星昇る」という銘柄のお茶でエレンディラがギリスに応援する気持ちを伝える場面でした。

エレンディラはギリスは一人で来るものと思っていたので、お茶の名前はこの場では気づかないだろうという計算だったと思います。もしかしたらギリスにはずっと分からない可能性もある想定だったかもしれません。それぐらい常識がないと思われていたと思います。

何かもわからんお茶をスィグル・レイラス殿下に持っていかせるつもりでお土産を渡して、もしかしたら殿下のところで「これは新星昇るっていうんだよ!」と教わるか、もしかしたら殿下も知らないかもなーぐらいの感じで持っていかせるつもりだったのかも?

ギリスや殿下が聞茶ができなくても、エレンディラは自分の記録をしている詩人に命じてこの出来事を英雄譚《ダージ》として残すことができるので、歴史には残るだろうという考えだったと思います。派閥の女英雄たちや、「新星昇る」をエレンディラに納品した茶商人が証人としているので、それで問題ありません。

そこから、もし将来本当にスィグル・レイラスが即位した場合、新星の黎明の英雄譚(即位前の出来事を描く物語)が編纂されるときにこの茶会のエピソードが再録されたら、そこにも自分の名が功労のあった英雄として登場するじゃないかというのが、エレンディラの考えです。

わたくしは最初から新星レイラスを推していましたという古参アピールですw

自分の死後の英雄譚を確保するためにも彼女は動いているので、ギリスが聞茶ができなくても、スィグルのところにお土産を持っていってくれれば良かったわけです。

たぶんそんな感じかなと空想して書きました。

仕事のできる女は目に見える実績を残すものですね……😰

でもエレンディラも向かい風のあるスィグル・レイラスを推すことで、自分の宮廷内での地位を賭けてくれていると思うので、本当に功労があった人物になるかと思います。ありがたいですね。

また作者のお返事めっちゃ長!! という返信になりましたが、お楽しみいただけていたら幸いです。作者はお返事も原稿もめちゃくちゃ楽しんで書かせていただいております。皆様ありがとうございます。