「王宮の孤児たち」web拍手お返事

「王宮の孤児たち」、ただ今ぷらいべったーで最新「第46話 運命」まで公開中です。

アーカイブ版はカクヨムpixivで現在41話までお読みいただけます。

いつもお読みくださる皆様、ありがとうございます。Twitterで更新の告知をしたらすぐ読んでくださる方もいらっしゃるので大変手応えがあり、励みになっています。

読者様は通勤中に読んでくださっているのか、それとも家事のひと段落するところで読んでくださっているのかなと空想しつつ、ありがとうございます〜と心で三期九拝しています。

更新はだいたい平日の朝〜お昼前にすることが多いです。このところは執筆が良くすすむので週末の朝にもUPしていたりします。おかげさまでモチベーション高いです。

続きには、いただいたコメントへのお返事を書いています。第44話、第46話へのコメントです。

「第44話 予言」にいただいたコメント

02/22 12:24 最近の更新でさまざまな能力の竜の涙たちが出てきてわくわくが止まりません。そして女英雄たちが皆さん強くて麗しくて…。サフナ様やメッシナ様が大好きな読者としてはエル・フューメンティーナの今後の活躍が楽しみでなりません。どうして女英雄の皆さんはこんなにも魅力的なんでしょうか(エレンディラ様へと全力で赤いサイリウムを振るいたいです)

そして、銀狐さんたち。未来視ってここまで希少な能力だったんですね。イルスを知っているレイラス殿下のアイアランへの態度が楽しみです。友人と同じ境遇の、でも正反対ともいえる虚弱な印象の彼をどう処遇されるんでしょうか。情深い彼のことなので勝手に安心しているんですが、ギリスちゃんのメンタルの方はちょっと心配です。がんばれ氷の蛇さん。鬼の金庫番や盗賊さんのいるグラナダまで頑張れー!

コメントありがとうございます。

「王宮の孤児たち」で初登場の登場人物が多いので、読者様もギリスと同様に名前が憶えられないなあとお困りではないかと心配しています。読者様は英雄たちの名前は無理に憶えなくても大丈夫です。その場その場でなるべく思い出せるように書いていくつもりです。

思い出し用の登場人物リストも作ってみました。

ご感想でも触れていただいているように、今回女性の英雄たちが登場しています。

エル・サフナールは思えばちゃんと作品に登場していないんですが、昔書いた「パスハの南」という原稿に出てくる女英雄です。これは表に出さない作品なので、サフナールが正式に出てくるのは「地方巡察」だけかもしれません。今作「王宮の孤児たち」に登場する女英雄エレンディラの妹《ジョット》です。

エル・メッシナは「紫煙蝶」の終わりの方に、ちらっとだけ出てくる女英雄で、まだ少女です。この作品にしか出て来ない使い切りのキャラクターなのですが、なんだか作者にも印象深い人物でした。「紫煙蝶」の時に15,6歳に思えるので、今作「王宮の孤児たち」の宮廷ではまだ元服したばかりぐらいで、包帯巻いて「かゆい……」ってなっているのかもしれないですね。メッシナちゃん。

そして今作初登場のエル・フューメンティーナは意地悪な女の子です。でも作者には彼女は可愛く見えるので、読者様にも応援していただけたらな……と思います。でも意地悪です(汗)

コメントで赤いサイリウムで応援いただいているエレンディラは(ありがとうございます!)彼女たち全員のお姉様であり、この世界では十分にお母さんぐらいの年齢です。おばちゃんなんです……! エレンディラ様! すごく頑張っていて偉い……! と世代の近い作者はめっちゃ感情移入しています。今後も彼女たちが活躍する場面がありますので、どうぞ応援してやってください。

そして銀狐《エドロワ》のアイアランです。未来視の英雄がとても少ない設定にしたのは、この魔法はカルテットの世界で実在するものなので、未来視の英雄がいっぱいいると未来がガンガンわかってしまい、何か問題が出て来そうという制作上の理由が主です。

学院編をお読みいただいた方はご存知と思いますが、イルス・フォルデスもこの未来視の魔法が使えて、スィグルもそのことを知っています。でもアイアランは自分以外にこの世に未来視ができる竜の涙はいないんだと思っているんじゃないでしょうか。

そのあたりを今後、スィグルがアイアランと出会って、どう処理していくのか、難しいところです。読者さんはご記憶かわかりませんが、イルスが竜の涙であることは秘密にしないといけないのです。彼の故郷では竜の涙はとても不吉な病気で、見つけ次第殺されるという設定です。イルスもずっとそれを隠して生きて来ています。

バレへんもんなん? と少々思いますが、そこは物語なので……。でも、隠し通すとなると大変ですよね。イルスも隣の国で生まれていたら自分も魔法戦士だったんだなあって、不思議に思っていることでしょう。

最後に、「新星の武器庫」も読んでいただけていて嬉しいです。本当にあの懐かしいグラナダ宮殿に早くギリスを連れて行ってやりたいですね。執筆順と作中の時系列順が逆で変な感じになってしまいましたが(汗) この「王宮の孤児たち」のあと、スィグルとギリスがああいう良い時期を過ごすんだと考えると、自分で書いたのにとても励みになります。

「第46話 運命」にいただいたコメント

02/24 12:51 レイラスお話がうまいなぁ、と感心してしまいました。
学園編のただっこレイラスが、こんなに語れるようになるとは。サリスファーが殿下と話したら、ころっとやられそうで、対面シーンが楽しみです。
(執筆順と年代がバラバラなのに納得感のある成長を感じさせる椎堂さんの筆力に、改めて感服します)

コメントありがとうございます。

見出しでは46話にいただいたコメントと書きましたが、もしかしたら「45話 星を拾う」にいただいたご感想かもしれません。45話からレイラス殿下がギリスを相手に自分の考えを話していました。

トルレッキオにいた頃から作中では一年程度しか経っていないんですが、スィグルはしっかりした感じに成長しています。

実は学院ではちょっと友達に甘えていたんじゃないでしょうか? わがままでしたよね。

故郷タンジールを遠く離れ、捨てられた気分だったし、周りは異民族ばっかりで、お行儀悪くてもどうせバレないし、もうどうにでもなれって気分でやさぐれていたんだと思います。髪も結ってないしボサボサでしたよね(笑)最高にダメな時のレイラス殿下だったんだと思いますが、それはそれで、実はいろんなしがらみから解放された気分だったのかなあ、とも思います。

しかしまたタンジールに戻っているので、殿下もキリッとしています。これが本性ではないけど、今が殿下の本来のあるべき姿ということになります。

ギリスの弟《ジョット》のサリスファーと対面する場面も今後出てくる予定です。ぜひお楽しみに。

私はこういう、登場する時期やシチュエーションによってキャラクターがちょっと違って見えたり、成長していたり、あるいは衰えていたり……というのを書くのが凄く好きです。それを書くために書いているといってもいいぐらいなので、そこをお読みいただけると嬉しいです。

前の作品の時のキャラが好きだったのに……というご意見も時にはいただくんですが。そういうのもありますよね! 学院編の時のやさぐれた皮肉屋の不器用なスィグルがいいんだっていうのもあるので、それはそれで別途書こうかなと思います。とにかく沢山書きます、長編病なので!

スィグル・レイラスは相手によってもキャラが違うので、本当にいろんな側面を書かせてくれるキャラクターで、その多面的なところが作者には魅力に思えています。

そんな一面もあるんだな〜という目でお読みいただけると嬉しいです。