「王宮の孤児たち」web拍手お返事

「王宮の孤児たち」の書きながら連載をお読みくださっている皆様、ありがとうございます。

ただいま「第56話 雀蜂《すずめばち》」が最新です。最新部分はぷらいべったーでお読みいただけます。アーカイブ版はカクヨムpixivでご覧いただけます。

今回も更新するとすぐにweb拍手やいいね♡を押していただき、とても励まされています。連載を追いかけてもらうのは読者様も作者と一緒に走っている感じになり、読むのも大変だと思うのですが、お付き合いくださってありがとうございます。

完結してから読むわ〜とお待ちくださっている方々も、もうすぐですよ!(ほんまか) 昨日、60話の原稿を書き終えましたが、めっちゃラストシーンみたいな出来でした。ここまでが前編で、お話の一区切りになると思います。

内容的にはもうここで完結してもええんやないか!?と作者が血迷うぐらいのラストシーンぽさでした。「この続きは続編として別の物語で」でもカルテットならアリだろうな!! と思いましたが「王宮の孤児たち」はまだ続きます。

筆に勢いのあるうちに書いてしまわないとヤバいので、作者が疲労のあまりカサカサに乾いて倒れるところまでは書きます。連載を追いかけてくださっている皆様、すみません! まだ続きます。ご都合がつくようでしたら、今後もぜひよろしくお願いします。共に50万字(予定)を駆け抜けましょう。

続きはweb拍手コメントへのお返事です。ご感想ありがとうございます。

「第51話 新しい鍵」へのコメント

03/03 18:36 「それはお前じゃない」とか、「えっ、俺が?」からの一連とか、『馬鹿になる茸』で笑いました。笑ったりもらい泣きしそうだったり切なかったりと、忙しかったです。スィグルは、ジェレフの前では甘えん坊ですね。そして、ジェレフをダシに女英雄たちを釣るギリス……作戦大成功でしたね。最後の、相乗りの件、妹たちの中には脳内でジェレフとギリスの薄い本を構想してしまう子がいるのではないかと(笑)

コメントありがとうございます。

エル・ジェレフとギリスとレイラス殿下が三人で話している場面でした。いまいち話についてこられないギリスの鈍さが光っていました。ギリスは何事もゆっくり考えたいほうなので、丁々発止のやりとりには向かないんですけど、殿下やジェレフは頭の回転が早い方のキャラクターなので、会話に省略されている部分が多く、いっぱい行間を読まねばならず親切じゃありません。

作者はどちらかというとギリスに近いタイプなので、なんだかすごく、書いていて「がんばれギリス!!」という気持ちでした。たぶん本人はめちゃくちゃ真面目に話してると思います。マジボケ系キャラクターです。

スィグルがジェレフには甘えているのも、書いていて面白かった一場面でした。皆も見てるのに殿下は気にしないみたいです。

エル・ジェレフは当代の奇跡と存命のうちに詩に詠まれるような英雄なので、スィグルや宴席で一緒にいたようなティーンエイジャーの英雄たちから見た時、頼ってもいいんだという感じがするお兄さんキャラです。ゆるぎない名声がある英雄で、大人なんだという感じでしょうか。

それに甘えてもいい立場の自分を殿下は満喫していると思います。当代の奇跡が自分の面倒を見てくれるんだから、14歳の殿下としては嬉しいわけです。

でもまあマジボケ系の横にいる相方をそろそろ頼って欲しいので、ジェレフはそろそろ消えようか……と作者にすぐ消されるエル・ジェレフです。

ギリスも派閥の兄《デン》であるジェレフをガンガン頼ってきてますしね。そろそろギリスちゃんも自立しようか……。そういうタイミングでもあります。

自分の後見人である兄《デン》の威光を借りるのは、このタンジール王宮では誰もがやることなので、レイラス殿下やギリスが特に甘えん坊ってことではないのですが、独特の人間関係です。親も兄弟もいない魔法戦士の世界では、自分を直接に後見してくれる兄《デン》や、同じ派閥の先輩方や仲間内だけが頼れる家族のようなものなので、ただの先輩後輩や友人というよりは、より強く親しい信頼関係で結ばれています。兄弟関係に近いものです。

それを邪推してて薄い本を出版する女英雄たちがいるかどうか。王宮のどこかには余裕でいそうな現実味がありますね。この世界では紙はすごく貴重だという設定で、本は手書きです。日本の平安時代の「源氏物語」みたいに、手書き写本で頒布されているスゴいやつが存在する世界線かもしれません。

女英雄たちは財力もあるので、すっごい豪華本が手書き手製本で出版されているかもしれません。それも後世に残るんですかね? 残るんでしょうねえ。

そういうこともあるので、この宮廷の正史にあたる英雄譚《ダージ》は、正式に採用された宮廷詩人が詠み、博士たちが検閲して、作中で「詩殿(しでん)」と呼んでいる保管庫に原本が保存されている設定です。そっちが正しい記録だと後世の人々にはわかるようになっています。

でもそれ以外にも詩人たちは外伝の詩を詠むみたいですし、詩作好きなそこらへんの人も詠むみたいなので(ギリスの弟のサリスファー君とかも)、正伝ではないものも結局いくらかは残るんだと思います。数としては外伝のほうが多いのではないでしょうか。(私の作品と同じ……)

きっとこの夜の晩餐の様子も、王宮のどこかで、あることないこと勝手に語る詩が好き放題に詠まれていることでしょう(笑) 女英雄たちも別の場所では別の妄想の餌食になっていそうなので、お互い何を思おうが、きっとお相子ですよね。

「第52話 もう一人の英雄」へのコメント

03/03 21:04 スィグルのお母さんの件をほぼ忘れてたので(ごめんなさい)、指の話が出た時、それでスィグルがフューメの指をじっと見てたのかと、胸を衝かれました。フューメは、聞きにくいことを、けっこうずばずば聞きますね。子供らしいなと思いました。可愛いです。

コメントありがとうございます。

スィグルのお母さんの話、「そういえばそんなのあった∑(゚Д゚)」というぐらい、他の新しいエピソードが降り積もってしまいました。コメントに書いていただいた通り、レイラス殿下がフューメンティーナの手を見ていたのは、お母さんを思い出していたせいです。

フューメたちが爪化粧しているのを見て、お母さんを思い出したという場面でした。

この世界では男性は爪に模様は描かないので、フューメたちは女の子だから爪化粧しています。英雄たちのルールでは、本当はそれもダメなんですが、王宮では構わないみたいです。なんだかんだ言っても、おしゃれしたい年頃の可愛い女の子たちが、楽しげにネイルケアしたりお化粧していたりすると、「厳しく言うのも可哀想だな」と大人たちも思うということで。

いざ出陣てなると、厳しいルールが適応されるので、彼女たちも軍装は完全なる男装仕様だと思います。でもネイルアートはすぐには消えないので(染料で染めています)、軍装に爪化粧は出陣間もない女英雄の風情なんじゃないでしょうか。それはそれで良いものと、従軍詩人や軍団の皆さんも熱い心で受け止めていたりするかと思います。

しかしまだフューメンティーナはじめ彼女の妹たちも、実戦経験が一度もない設定です。王宮から出たことがない魔法戦士で、まだ初々しい少女たちです。フューメはイケズなところもある子ですが、宴席での話しぶりを見る限り、人情味があって、何事もストレートにずばっと言う性格みたいです。

殿下も、フューメとちゃんと話せて良かったのだろうなと思います。

女子たちにはいつも幸せそうに王宮で笑いさざめいていて欲しい……というのは「何を言っているんだい少年よ」という気持ちが、作者にはちょっとしますが。それは殿下の夢です。

スィグルには女英雄たちも、後宮で見たお母さんたちのような姫や、その侍女の女官たちと同じで、「自分が守らなきゃ」という対象に思えているんですが、「どっちか言うたらアンタが守られてる立場や……」と作者は思いますし、エル・ギリスも「髑髏馬《ノルディラーン》閥とどう違うのか」と思っているので、スィグルはギリスとは価値観が違うみたいです。

楽しみ!!(何が)

フューメは脇役ですが、今後のエピソードにも登場する予定です。彼女のことも応援してやってください。ジェレフとお茶できるんでしょうかね? あのお兄さん手が早いので、作者としては、それはやめといて欲しいです。

皆様いつも楽しいコメントをありがとうございます。いつも狂喜して読ませていただいております。執筆の励みです。

これからも当分はネット上で「王宮の孤児たち」の原稿を書いていますので、お暇がありましたら、いつでも声をかけてやってください。