「王宮の孤児たち」web拍手お返事

「王宮の孤児たち」をお読みくださり、ありがとうございます。

ただいま「第67話 天牛《かみきりむし》」が最新です。ぷらいべったーでお読みいただけます。

年度末です……。バタバタしていて趣味の小説を書けないってTwitterでは泣き言言ってますが、実際には書けています。書けるんやないかい。ただ泣き言が多いだけの人です。

でももう子供の春休みが視野に😭!! 皆様どうぞお元気で!

今回は3月15日、3月17日にいただいていたweb拍手コメントへのお返事です。第61話、第65話、第66話へのご感想でした。ありがとうございました。

「第61話 旅立ち」へのコメント

03/15 23:16 061まで読みました。貝毒で集団中毒死は笑い事じゃないんだけど、その後の鶏肉についてのやりとりがすっとぼけていて笑ってしまいました。そして、ジェレフ、体術まで強くて、美味しいとこもっていきすぎですね!

コメントありがとうございます。

ジェレフがギリスに銀狐《エドロワ》閥の集団死事件について語ってくれる場面でした。この元凶だった貝は、一応この異世界の架空の貝という想定で書いています。

でも現実にも、もともと毒のある食べ物を毒抜きして食べているとか、もともとは無毒であるけど食中毒の菌や寄生虫がいて、食べると大変なことになる事例がたくさんあるので、この世界にもあるんだな〜という感じでお読みいただければ。

「よっぽど美味しい貝なんだろうな!」と思いながら書いていました。そのご馳走を皆で食べようとしている宴会の席に、まだ幼かったアイアランが来て「今日中に全員死ぬ」と予言していくのは、けっこう不気味と思うけど、それでも銀狐の皆さんは気にせずご馳走を食べたんですね。

もったいないから……? そこで食欲がなくなってくれてれば、助かったのかもしれないのに、私が書く異世界の人はみんな食い意地が張っています。

そしてジェレフの体術ですが、ギリスと同じ先生に習っているという設定です。ジェレフはこの技に長けているようです。自分より体格のいい先輩を投げ飛ばす場面が「名君双六」にありますね〜って書こうとして「名君双六」を半分しか公開してないのに気づきました😰第13話にあります……後日さっさと公開してお読みいただけるようにしたいと思います。

今作「王宮の孤児たち」ではジェレフはギリスのお兄さんの立場で、何かと面倒を見てくれる頼れる存在でしたが、そのせいでいつも英雄然として強そうでした。ほんまに美味いとこ全部持っていきやがる〜と作者も怒りながら書きました。チートっぽくてずるいですよね(笑)

でも、こういうキャラクターがいるのもフィクションの楽しさだなあと思って、最後の最後まで全部持って行くエル・ジェレフのラストシーンを楽しく書きました。

「第65話 リルナム殿下」へのコメント

03/17 18:57 065まで読みました。「俺の素敵な剣をこいつらに見せてやっただけ」に、吹き出しました。ギリス、なんて面の皮が厚いんだ(笑) 一転して、スフィルのいたいけなこと……(涙) 

コメントありがとうございます。

スィグルがギリスと「第18話 襲撃」を再検証する場面でした。ギリスはあの時はちゃんと、意図して襲撃するつもりで襲撃していたので、コメントに書いていただいた通り、面の皮が厚いだけです。すっとぼけて言っているんです。

ぼんやりした感じもあるエル・ギリスですが、そのあたりの駆け引きは十六年の王宮暮らしと派閥生活で鍛えられています。でもまだまだ可愛いところも残っているんですけどね。

スフィルの病状がどうなのか、ギリスは初対面から疑っていたので、今回はそれを早く確認したかったのだと思います。前夜の晩餐でスィグルが弟を大事にしているのを知ったので、ギリスもリルナム殿下について自分の方針を転換するか考えてきたんでしょう。

弟のスフィルも本当にどこまで具合が悪いんだか、作者にもよくわかりません。たぶん本当に不調はあるんだけど、回復の余地がないかどうかはわかりません。ジェレフが「もう治らない」と度々断言するのも、そのほうが都合がいいだろうってことかもしれないです。

スフィルは族長位争いには復帰したくなくて、病人としてでも平穏無事に生きていきたいと願っているのかもしれないですし、それに気づけばジェレフは皆に「もう治らない」と言うかもしれません。そうすれば継承権は失いますけど、命は助かるかもしれません。

なんだか過酷ですね😰 非常にしんどい人生を送っている殿下です。

「第66話 血と砂糖菓子」へのコメント

03/17 23:06 066まで読みました。これこれ!この薄暗さが、いかにもカルテットです。……と、思っていたら、そこにギリスの場違いな呑気さ(笑) 「本音で話せてよかったな」って、そんな爽やかに纏められても……(笑)
あと、博士にもっていくお菓子がなくなってしまって、困りましたね。これからどこかで調達できるでのしょうか。気になります。

コメントありがとうございます。

作者も初稿を書きながら「カルテットぽいわ〜」と自分で深い自己満足にひたっておりました。同じ気持ちになっていただけて嬉しいです。

なんかこの暗〜くて、重く、どうしようもなく遣る瀬ない感じが、拙作「カルテット」の空気という気がします。「その中で生きようと足掻く」みたいなのが。

なぜそうなんだ……と書いたあとに作者が凹んだりもしたんですが、これはもう、そういう作品ですよね。頑張って書いていきます。

読者様には「こんなしんどい作品いらんわ……」って思われたら悲しいなとも思ったんですが、ずっとそういう作品でした。今さら言っても変わらんわ……。そうですよね。

今後もずっとこのままの空気です😂 よろしくお願いします!!

しかし「暗い……」と凹んだものの、この66話の内容のようなことが、自分が「カルテット」を中高生ぐらいで構想した時に書きたかったことだと思いますので、ウン十年越しにですが、思春期時代の直球をブレずに投げられてよかったです。

人によるとは思うんですが、私はもう球筋ブレブレの大人なので、66話の「僕は人食いレイラスだ」っていう殿下は、青春の光量が強すぎて直視すると目が潰れそうでした。作者だけが「目が目がぁ」ってなっています。この黒歴史感をわかっていただけるでしょうか……。

頑張って書きました。(小さくまとめました)

そして博士に持っていくお菓子にもご注目くださり、ありがとうございます。あのエル・ギリスがスイーツ博士に挨拶のお菓子を持ってくるなんて、前日には全く想像もできなかったことでした。一晩でめっちゃ成長しましたよね。

お菓子はまた侍女のキーラさんに手配してもらったのでしょうか。この王宮、どこにどれだけ贈答用のお菓子の買い置きがあるんだって不思議になるほどですが、たぶん無尽蔵にあります。菓子折りが。

ちなみに今回の66話に登場させたお菓子は、作者のあくまで勝手なイメージでは京都の某有名店の実在のお菓子です。勝手にすみません。小説なので言わないとバレないのに、ここで書いてしまいました。貪り食うようなお菓子ではないんですが、リルナム殿下がガツガツいっちゃってました。美味しかったんでしょうね。

それをもらえるはずだった師父《アザン》はどうなるのか、この後のストーリーも見守ってください。また手ぶらで訪問です。

毎回とりとめもないお返事で、お返事にもなっていない文章ですみません。コメント楽しく拝見しております。機会がありましたら、皆様お気軽にお声がけください。