「王宮の孤児たち」web拍手お返事

2021年、年末。急にまたカルテットを書いています

どこまで書けるか自信がないので、カクヨムさんではなく、ぷらいべったーさんに場所をお借りして公開しています。カクヨムさんて何となく、ちゃんとした作品をあげるところいうイメージがあり、ちゃんとしてる保証がないのにUPできないなという気後れが……。

ぷらいべったーさんは、いくらか気軽に公開できるので有難いです。

王宮の孤児たち」@privatter

読者様に「応援して応援して‼︎」と激しくお願いした結果、web拍手でコメントをいただきましたので、ここでお返事を書かせていただきます。正直これがweb小説活動の一番の楽しみです。

(この続きにコメント引用とお返事があります)

2021/12/18 11:45

ギリスめっちゃ好きです!いつも軽やかにニコニコ!痛いものなしって印象のある子の身の内で、生キズがずっと生のままズキズキしてるかんじ、すきです。イェズラム亡き後のエル・ギリスに、厳しいながらもエル・エル様がちゃんと声をかけてくれてて嬉しくなりました。あと、黒エルフ特有の所作が個人的に大好きなので、(ギリスみたいな子が礼儀作法しっかり仕込まれてるのツボです)宮廷が舞台のお話、続きが楽しみです!

web拍手コメント

ありがとうございます!!

自分で書いてて「この話ほんまに面白い……😰?」「こんなの読みたいっていう優しい人がこの世にいるの?」ってなってましたので、ご興味もって読んでもらえただけでもすごく嬉しいです。その上コメントまで書いていただけて、とても嬉しいです。

ギリスはちょっと変わった子なので、読者様に愛してもらえるか、作者としては心配な我が子なんですが、応援してくださる方も多くて本当にホッとします。

しかも序章でいきなりゲロってるし……。なんでこの始まりなんだと書きながら自分でも反省しましたが、そういうふうに思いついたら、そう書くしかない性分なので、いきなりグデングデンからスタートでした。ギリスちゃん、イェズラムが死んでショックだったんだな、という表現ということで。

ギリスは身体的な苦痛がないという設定なので、弱っているところをどう書くか、すごく難しいです。痛みや苦しみをストレートに書けないので、自分でもなんでこんな設定にしたのかと困りながら書いています。

けど、読んでくださる読者様は彼が感じるはずの苦痛に共感できるはずなので、本人もわからない苦しさを、読者様がわかってくださるのだろうな、と思いつつ書いています。小説の表現の不思議で面白いところです。

エレンディラもギリスが傷ついているのは分かってくれてるんだろうなという想定で書きました。「王宮の孤児たち」では触れませんでしたが、エレンディラもイェズラムと恋仲だった設定の人物なので、(「ある陰謀の顛末」参照) 彼女もギリスと同じぐらいショックだったんだろうと思いますし、二人で故人を偲ぶシーンとして書きました。ギリスもそういう相手と知ってて会いに行ってるのかと思いますけど、本人はそんなこと自覚してないっぽいです。

ダロワージの宮廷儀礼の所作は私も好きで、久しぶりにこの叩頭礼を書いたなあと懐かしく、嬉しくなっていました。兄(デン)が兄(デン)が……という記述も多くて、どっち向いてもデンだらけのタンジール宮廷でした。

エレンディラは女性なので日本語で書くと「姉」ですが、タンジール宮廷では「姉(デン)」ということになります。目上の人全般に対する呼び名という設定です。対語の「弟(ジョット)」は会話の中で呼びかけに使うことはないみたいです。

デンに会ったらとにかく叩頭。この作法を子供の頃から仕込まれるので、雑な感じのギリスでも、身についた作法としてエレンディラにお辞儀をしてるのでしょう。本当はこれに「答礼」という頷くようなお辞儀を返してる設定なんですが、「王宮の孤児たち」では作者が省略してしまいました。たぶんエレンディラは答礼していたと思うんですけどね。

今後もマイペースではありますが続けて書いていくつもりですので、よかったらぜひ読んでやってください。応援していただけると嬉しいです。