Web拍手へのお返事

Web拍手から作品へのご感想コメントをいただいていました。
ありがとうございます。この記事はお返事です。

いつも拍手を送ってくださる方々も、ありがとうございます。
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新しい短編2作、読みました。

「オールハロウズ・イブの幸せの粉」
ひゃぁあ (!)

「あの丘に桜が咲いたらキミと」
甘酸っぱい・・・!
電車が題材になっているからでしょうか、鉱質なきらめきを感じました。

二作ともお読みくださり、ありがとうございました。
私には珍しく、短編で、しかも外部サイト様の企画参加作品です。
この20年、そんなこと滅多にしたことがないのにですね。

オールハロウズ・イブの幸せの粉」はBL小説で、BL専門投稿サイト「fujossy」様(R18)のハロウィン短編コンテストに参加するために書きました。一万字です。

この作品の制作上のコンセプトはハッピーさでした。何の苦労もしてない子を描きたかったです。日頃の私の作風からしたら狂気ですね。作風をご存知いただいてる方には「この二人、いつどっちが死ぬんだ?」というホラー感があったりしてね……と思うほどでした。

大丈夫ですよ……。(ホラー感)
私にも幸せが描けるんですね……。でもこれが限界なような……気が……!
幸せメインと言いつつ何かが危うい関係のような気が!

でも気に入っていただけると嬉しいのです。今、続編になる短編も書いてみているのですが、果たして一作目は好評だったと言えるのか? と悩みつつです。椎堂さんおとなしくいつも通りどっちか殺しとけばよかった?(早まらないで)

いろいろ手探りです……_(:3」∠)_
皆様ご指導ご鞭撻ください。

さて2作目。

あの丘に桜が咲いたらキミと」は恋愛小説で、小説投稿サイト「エブリスタ」様の、絵にセリフをつける大喜利企画に参加するために書いたものです。文字数制限が2000字と、私にはかなりキツかったので苦労しました。

初稿では5000字超えてまして、削りに削ったら、一応2000字には収まりましたが、粗筋みたいな作品になってしまったかなという反省もあり。もうちょっと描写がある方が私らしいと思いました。

5000字の方もどこかに公開できたらなと思います。

「あの丘に〜」は「撮り鉄、恋をする」というキャッチコピーで公開した作品です。私自身は鉄道写真は撮らないんですが、昔、通勤していた路線に朝早く写真を撮りに来ている男の子がいつもいて、ひたむきな感じだったので、そんなに好きなものがあるのっていいなと思っていました。

佐倉先輩は私の大学時代の先輩がモデルです。在学中に亡くなりました。

その二つの記憶には何の関連性もないんですが、なぜか頭の中で結びつきまして。

先輩は持病のある人でしたが、亡くなられたのは病気のせいではありませんでした。彼氏と別れたんだって。先輩は私に「私が幸せになれる話を書いて」と頼んできたんですが、私は恋愛小説は書けませんと断りました。書けませんよね、私?

じゃあ、いつか書いてね、と言われましたけど、なかなか書けませんでしたね。そんなご都合の良い、夢みたいな話は。ハッピーエンディングとちゃんと向き合えないみたいなのがあるんです、たぶん。

けど私も歳とったせいか、書ける残り時間も無限にあるわけじゃないという気がしてまいりまして、書ける時に書こうと思いました。

変な話ですけど、先輩に「私が幸せになる話を書いて」って言われた時に、ヘッタクソでも書けばよかったなという後悔がずっとありまして。そしたら案外、先輩も気が済んで、「こんな夢みてたんか。あほくさ」と思って、気持ちを切り替えられたかもしれないですね。

小説とかフィクションでそういうところがありますよね。ひとときの身勝手な夢で、陳腐といえば陳腐だけど、心のヤワいところで輝く宝石みたいなの。

でもハッピーエンドってこうあるべき。現実もこうあるべきだったと思うお話なので、書き手は時にはそういうのを大真面目に書かなあかんのやな、と最近思うので修行しています。

先輩は文芸部の先輩で、私にはいつも「アナタの作品にはまだ何かが足りない」という感想だったので、何が足りないって言われてるんだろうって悩む相手でした。

それは例えば夢とか甘さとかハッピーエンドとかだろうかって今は思うんですが、そこは作風ですよね!? 私の勝手でしょ……!? とも思うんですが。まあ、あっても困らないですよね。夢とか甘さとか。書かないのと書けないのでは雲泥の差ですし。

私もそろそろ佐倉先輩に「ええのが書けたやん」て言われたいものです。

ちょっと重たいバックストーリーですが、そんな人いたんやというのを一部の方には知っていただきたいなという気持ちもありまして、書かせてもらいました。先輩は、いつも私の心の中にいて、ダメ出しをしてくる幽霊です。そのお陰で書けたものも多かったと思います。有り難いことですね。

あとは生きといてくれたら、もっと良かったんですけどね。いまだに納得がいきません。

あんまり重いとアレなんで……すみません。
作品自体はさらっとした読み心地を目指しました。

私はそのように人から課題やリクエストをもらって書いてきたほうなので、皆様からのお題をいつもお待ちしています。自分にとっての難度しだいで、すぐ書けるものと、四半世紀もかかるものがありますが、インプットしていただいたら、生きてる限り書こうとは頑張ってますので、何かありましたら教えてください。