「王宮の孤児たち」web拍手お返事

いつも「王宮の孤児たち」をお読みくださり、ありがとうございます。

ただ今の最新は「第73話 大図書館の火守」です。ぷらいべったーでお読みいただけます。アーカイブ版もカクヨム版のみ72話まで公開しています。

続きはweb拍手からお寄せいただいたご感想コメントへのお返事です。第72話まで一気読みしてくださった読者様からいただいたものです。ありがとうございます!

「第72話 高貴なる鼠」までのご感想

04/05 00:11 2日かけて夢中で一気読みしました。ためないでもっと早くに読むべきでした。感想山ほどあって追いつきません!とりあえずまず42話がとても好きです。「一度も天使に叛かぬまま」って一文が、優しくて残酷な美しさで刺してきました。ギリスとサリスファーのやりとりもたまらなく面白くてゾクゾクして困りました。「怖いな」ってギリスもゾクゾクしてそうで笑いました。聡明な弟が急に察しの悪い面倒くさいやつになる瞬間も好きです。悪い子たちだな〜。71話の「五体をあちこちに千切って投げ捨てても 〜」の表現がよすぎてたまりません。こんな好きが散りばめられていたら身が持ちません。ヘトヘトです。回復したらまた感想を書かせていただきたいです…。山ほどあるんですが…。お許しいただけたら幸いです。79話で悪いギリスが見られるとツイッターで聞いて今からワクワクしております!どうか体調にお気をつけて、ご自愛くださいませ。

コメントありがとうございます。

一気読み、お疲れ様でした! 72話までで39万7000字あります。文庫本一冊を15万字としますと、2〜3冊分ということに。かなり大変だったのではと思います。長い作品を読んでくださって、ありがとうございます。

第42話 忠誠」はギリスが長老会のエレンディラとの会談を終え、「新星昇る」という銘のお茶をもらって帰る途中で、弟分のエリ・サリスファーと話しているところです。

ギリスは偶然くっついてきたこの弟《ジョット》を、巻き込んじゃっていいのかなと一応悩んでいます。それであまり積極的にはサリスファーを使わないんですけど、サリス君はもっと働きたいみたいです。優秀な弟さんです。42話では自分の忠誠を得る覚悟を決めてくれってギリスに迫っています。

ギリスは忘れていたけど、サリスファーは子供時代に自分の命を救ってくれた兄《デン》のことを、同じ氷結術の大魔法を使い、若くして英雄譚《ダージ》に詠まれた英雄として、自分の目標にしていたんだろうなという設定です。最も身近な憧れの先輩だったんだと思うんですけど。

でも忘れるなんて……。あーあーそんな奴そういえばいたなーって程度までギリスの中での自分の存在感が落ちてるとは思いがけなかったのかな。気まずいです。

これから頑張って、ギリスにとっての忘れ難い弟《ジョット》に成長してもらいたいです。

ギリスと同い年の女英雄フューメンティーナが、たくさんの妹《ジョット》たちを引き連れているのを見ると、ギリスもその気さえあれば幼年の弟たちを子分として従えてもよかったんだと思いますが、全然、そんな能力がありませんでした。

常に単独行動か、自分よりずっと年上の兄《デン》たちの下っ端でいたほうがギリスは安心できたみたいです。「第34話 髑髏馬《ノルディラーン》たち」で書いたような、大人に囲まれて皆の弟でいる状態が、ギリスには普通だったんだろうなと想定して書いています。

色んな意味で皆に可愛がられて育っています。兄に叱られたり拳骨もらったりして恨んでるみたいですけど、エル・ジェレフも面倒くさがりつつ、ギリスのことは可愛いみたいです。

ギリスも今後は自分が兄《デン》の立場でサリスファーたちと関わっていかないといけないんですけど、できるんでしょうか? 弟が賢くないと無理だろうな😰と思い、サリスファーはとても賢い子として設定しました。誠実で純粋、忠誠心に厚い弟として兄を支えてくれます。

でもちょっとサリス君てお調子者ですよね。前のめりすぎるというか。先走りすぎのような印象が作者にはありまして、賢いけど、こいつ何かやらかしそう……という怖さを感じます。ギリスもまあまあグイグイ前に進むタイプですけど、そのギリスよりもさらに高速で飛んでる感じがするサリスファーくんです。

その辺がギリスにも制御不能な感じで怖いのかなと思って書いてるんですが、どうでしょうか……。

竜の涙の英雄さんたちは元服して自分が属する派閥や、お仕えする兄《デン》が決まると、それで一生が決まっていくような面があるので、文字通り「一生ついていきます」というノリで忠誠を尽くしてるのです。サリスファーくん達も、その仕様のせいで、ギリスに一生ついてくると思います。

こんな人についていって大丈夫かなって思われないように、ギリスにも頑張ってもらいたいです。

Twitterでの創作メモもごらんいただいて、ありがとうございます。常にブツブツ言いながら執筆作業を進めていますので、内情見えすぎの作品ですが、79話も気に入っていただける仕上がりになるよう頑張ります。

ご感想、山ほどあるのですか!? 山ほどお待ちしておりますw

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