「王宮の孤児たち」web拍手お返事

いつも「王宮の孤児たち」をお読みくださり、ありがとうございます。ただ今、「第72話 高貴なる鼠」が最新です。ぷらいべったーでご覧ください。

春休み中のため更新も執筆もゆっくりになってきました。速読の方には更新をお待たせしてしまっているかもしれませんが、すみません。しばらくお待ちください。

69話、70話にご感想コメントをいただきましたので、お返事です。ありがとうございます。

「第69話 叱責」へのコメント

04/03 19:32 069を読みました。族長とギリスのやりとりがいちいち面白かったです。ギリスが何を反省してたのか……剣を抜いたり衛兵を気絶させたことじゃなく、尊敬するイェズラムを見習えてなかったことですよね。その中には、(イェズラムはモテた、モテるにはイェズラムを見習うべき、なのに自分はやらかしてた)みたいな気持ちも含まれてたのではと思いました。ギリスもお年頃だから、モテたいですよね!

コメントありがとうございます。

69話は朝議の席でスィグルが父リューズに叱られる場面でした。叱ると言っても族長は王子には優しく質問するだけで、どちらかというと、むしろギリスのほうが叱られていました。

いろんな都合もあるでしょうけど、ギリスって打たれ強いので叱りやすいキャラなんでしょうね。多少叱られても全然気にしていなくて平気そうです。

族長リューズはギリスとはヤンファールの陣で直に話したことがある間柄なので、ギリスの性格を把握しています。こいつに難しいこと言っても聞いてないとか、ギリスに伝わりやすい話し方をマスターしているので、ギリスを瞬時に納得させる技を持っています。

イェズラムのことを持ち出せば瞬時に納得するとかですね。コメントにも書いていただいたように、イェズラムはそんなことしなかったぞって言えば反省しています。

この章はスィグルの視点から書いたので、ギリスがこの時なにを考えていたのか、作者にも分かりません。そんなことしても侍女にモテないぞって言われると、一応考えてこんでしまう程度にお年頃なんでしょうか!? モテたいだろうけど、まだちょっと道のりが遠いんじゃないかと、ギリスのことが自分の息子のように心配です。(作者には娘しかいないんですが)

族長リューズは、「侍女にモテたくてやったんだよな?」という話にすり替えることで、まあええやん、不問でOKという空気にしたかったんですけど、ギリスがそれに何も言わなかったのは、そのほうが都合がいいやって思ってるからなのか、それとも「そうか……イェズラムはそんなことしないんだ……」っていう思考ループに入っているのか、全然わかりませんでした。

「第70話 布の蛇」へのコメント

04/03 21:43 070まで読みました。スィグルの部屋の女官は、誰がどういう意図で集めたんだろうと気になっていましたが、キーラセレクトだったのですね。それでスィグルよりギリスを崇拝しているのですね。

コメントありがとうございます。

スィグルの部屋の女官はキーラさんが声をかけて、志願してくれた人たちでした。

キーラさんは英雄推しの女官さんで、特に王宮ないでの出世や栄達の旨味はないけど、ギリスに仕えてもいいなと思ってくれるぐらいなので、宮仕えの仕事そのものを好きでやっている人です。

そのキーラさんの知り合いの女官さんたちも、王族よりは英雄贔屓の人が多いかなと思い、エル・ギリス推しの人たちを集めてみました。それを通じて、レイラス殿下にも部族民が心に抱いている英雄たちへの尊敬の念の強さをひしひしと感じてもらえればいいなと思います。

それにスィグルは気の毒ですけど女官たちには人気がないんですよ。彼に仕えていた側近の女官は全滅しているうえ、悪い噂も流れています。後宮で生母であるお妃様に仕える女官や、自分自身に仕える女官がいないので、奥向きで勝手にあれこれ言われる話に反論や擁護をしてくれる人が誰もいないんだと思います。

誰かいれば「うちの殿下はそんなんじゃないわよ!」って言い返してくれているんでしょうけど誰もいません。

今後、居室に仕えてくれている女官さんたちがスィグルの味方になってくれるのか、そこも重要です。

女官さんたちもこの物語の重要な要素なので、とても地味〜なキャラクターではありますが、注目して読んでいただけると嬉しいです。